それでも、抗う|エッセイ・意見

楽天を解約した、といいたい。

それでも、抗う040

楽天を解約しました。

と言いたいところなんですが、できてません。金融資産は楽天銀行と楽天証券、ネット通販は楽天市場、スマホは楽天モバイル、クレジットカードは楽天カードと恥ずかしいくらいに楽天経済圏に浸ってた私ですが、依存度を下げようと思っています。
副業の経費に使っていたサブのクレカを解約しました。メインカードはまだ残っていますが紐づけていたETCと家族カードは解約しました。

直近3年の楽天ポイント獲得数

直近3年の楽天ポイント獲得数

直近3年で獲得した楽天ポイント。年々増えていて、このままだと今年も過去最高を更新予定でした。まさに資本主義って感じですね。

武器で儲けようとしている楽天

きっかけは、8月17日のニュースです。
楽天が攻撃型ドローン、陸自配備と国産化を推進 独巨大新興と提携(日本経済新聞)

楽天が、ドイツのヘルシングという防衛スタートアップと提携した。同社のドローンを自衛隊に導入するための、日本の窓口になる。政府との折衝や許認可の手続きを担って、将来的には日本国内での量産も視野に入れている。陸上自衛隊は9月末までに実証試験をして、導入するかどうかを決めるそうです。

ヘルシングは、推定企業価値が2.9兆円という欧州最大級のスタートアップです。AIを積んだ、攻撃能力を持つ自律型のドローンを作っている。すでにウクライナに供給していて、ドイツ連邦軍にも納入する予定だと報じられています。

つまり楽天は仲介役で、武器を日本に売り込む側です。

まんま攻撃です

ニュースを追っていて、ひとつ引っかかったことがあります。この機体の呼び方が、報道によって違うんです。
「迎撃用ドローン」と書いている会社と、「攻撃型ドローン」と書いている会社がありました。
「迎撃用」=ITmedia東京新聞(共同)/「攻撃型」=日経DRONE

迎撃と攻撃では、だいぶイメージが違うし実際に意味も違います。迎撃なら飛んでくる何かを落とす道具なので、守るための道具「防衛設備」に聞こえる。一方攻撃用なら真逆。
ちなみに、作っている会社はこの機体をなんと呼んでいるか。「AI Strike Drone」と呼んでます。ストライク。まんま攻撃です。

仕様も公開されていました。機体の名前は「HX-2」
・重さ12キロ
・時速220キロ
・射程100キロ
装甲車両や砲兵を叩くための機体で、電波が切れても自分で目標を探して識別して攻撃できる。滞空して待ち伏せるタイプの兵器です。

HX-2は、あきらかに迎撃用ではありません。

なぜ迎撃用と書かれたのかは、私には邪推しかできません。せめて誤りであって欲しいとすら思います。。

土俵は用意されつつある

以前私はこの記事で武器を売るのを許すことに反対しました。

日本が武器を売る国になる?武器、売る側と買う側どちらが悪いのか。【防衛装備移転三原則】
2026年4月、自民党が「5類型」撤廃案を了承した。これまで日本が輸出できる装備品は「救難・輸送・警戒・監視・掃海」の5用途に限られていた。その制限を撤廃し、ミサイルや護衛艦など殺傷能力を持つ武器も輸出できるようにする。防衛装備移転三原則の

ひとつ補足しておくと、今回のこれはまだ武器を売る話ではありません。買う話です。だから武器輸出の制度が直接効いているわけではない。

日本政府は、今年中に予定している安全保障関連3文書の改定で、国内でドローンを量産する基盤を強化する方針を打ち出すそうです。装備品を作ってきた大手だけでなく、先端技術に強いスタートアップも取り込む。平時に生産力を支援しておいて、有事に自衛隊で必要になった分を転用できるようにする、という構想らしい。

ただ、報道にある「国内で量産」まで進んだとき、その先に何があるかは考えておいたほうがいいと思っています。日本で作れるようになったとき、その先に売る話が出てこないとは限りません。そのための制度は、もう緩められています。

楽天を責めたい気持ちはあります。でも資本主義社会においての経営判断としては、たぶん筋が通っています。

需要があり、参入できて、まだライバルが少ない。
つまり儲かる。

しかも楽天は、金融とECで楽天モバイル事業の赤字を埋める構造が続いているらしいです。10月からはKDDIからの回線の貸し出し支援が縮小する。新規事業で基地局への投資を賄う狙いがある、と書かれていました。

儲かるほうを選んだ、というより、選ばないと苦しい場所にいる。

前に、武器輸出に反対しているのにNISAをやめられていない、という記事を書きました。

わたし、武器輸出に反対してるのにNISAをやめれてない。
デモへ行った次の日もスマホで証券口座の評価額を確認してた。自分でもびっくり。武器輸出が解禁されつつある。このことは前にも書いたし、賛成派の論理と向き合おうとしたこともある。売る側が需要を作って、紛争が長引くほど儲かる構造。日本が「死の商人」

ただちに解決にはつながらないけど

あの記事を書いたとき、私は反対だと書いて、それで終わりにしました。書いたことで、何かをやった気になっていたんだと思います。生活は一つも変えなかった。

そのあと、いつも使っている会社が武器を運ぶ側に回りました。
因果関係はありません。私ひとりが動かなかったから楽天がこうなった訳ではない。私ひとりが動いたとしてこうならなかった訳でもない。

しかも今回だってやったのはカード1枚の解約です。しかも、一番やめやすいところから。

私がサブのカードを解約しても、提携はなくなりません。楽天の売上に影響しません。
9月中に解約予定ではあるけどメインは残っています。

楽天にとって効くのは、私のような解約理由が増えること、社会の意識が変わること、大口の取引が止まること、そして政府が法律を変えることです。

すぐには効かないと分かっているものを、やめやすいところから、1枚だけやめた。

これで「行動しました」と言うのは、あまりにも大げさです。だから、解約したといいたい、くらいが本当のところです。

それでも、私たちひとりひとりが動いて生活を変えたら違った世界を見れたかもしれないなとは思います。

 

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